NEWS
EVENT
イディッシュ文学の夕べ “番外篇":” ベルゲルソン「生き証人」/デル・ニステル「酔いどれ」
2024.04.11
ベルゲルソン/デル・ニステル『二匹のけだもの/なけなしの財産 他五篇』(ルリユール叢書)刊行記念:朗読&トーク・イベント
イディッシュ文学の夕べ “番外篇”
ベルゲルソン「生き証人」/デル・ニステル「酔いどれ」
[日時]2024 年 5 月 11 日(土)16:00~18:30(開場は 15:30)
[会場]オンガージュ・サロン
※当日はオンラインでの動画配信も予定。
[構成・演出]鈴木径一郎
[朗読]江本真理子 宮本荊 赤尾光春
〔プログラム〕
① ドヴィド・ベルゲルソン「生き証人」(1947)田中壮泰訳
解説:田中壮泰
② デル・ニステル「酔いどれ」(1926)赤尾光春訳
解説:赤尾光春
※途中、休憩を挟みます。
[参加費]無料
[定員]15名(オンライン参加は定員なし)
[主催]人間文化研究機構グローバル地域研究事業東ユーラシア研究プロジェクト(EES)
[ご予約・お問い合わせ]e.pithecanthropus@gmail.com(赤尾)
※ご予約の際は、お名前と対面/オンライン参加の希望をお書き添え下さい。
《プロフィール》
[原作者]
ドヴィド・ベルゲルソン(Dovid Bergelson 1884-1952)
ロシア領ウクライナのオフリモーヴォ生まれ。キエフでイディッシュ語作家としてデビューし、1913 年に発表した長編『すべての終わり』で一躍文壇の寵児となる。ロシア革命後の内戦時代にウクライナを去り、ベルリンに移住。ベルリン滞在は十年以上にも及び、その間、ウクライナのポグロムを主題とした小説を数多く発表した。1934 年ソ連に帰還し、1949 年に他のイディッシュ文化人らと共に逮捕され、1952 年に銃殺される。
デル・ニステル(Der Nister 1885-1950)
ロシア領ウクライナのベルディーチェフ生まれ。本名はピンヘス・カハノヴィッチ(筆名は「隠遁者」の意)。象徴主義の影響を受け、神秘主義やフォークロアを題材とする幻想的な物語を書く。キエフの「文化同盟」に関わった後、ベルリン滞在を経てソ連に帰還。一九二九年に刊行した作品集が批判されて一時沈黙したが、ユダヤ人一家の没落を描いた『マシュベル家』で金字塔を打ち立てた。戦後、イディッシュ文化人の弾圧により逮捕、獄死。
[構成・演出]
鈴木 径一郎(すずき けいいちろう)
2007 年に大阪で結成された劇団 sputnik.に所属し、脚本家が毎回ローテーションする劇団にあって、本公演全ての演出を担当している。脚本も担当した作品は『エレホンの雪』(2011)、『驚く方法は忘れた』(2014)、『火のないところの小さなけむり』(2022)等。イディッシュ文学と関連した外部演出作品は、朗読劇『ディブック──二つの世界のはざまで』(2015, 2016)演出、朗読劇オムニバスシリーズ「修復への希求としての物語――イディッシュ文学の 20世紀」(2019)構成等。大阪大学社会技術共創研究センター特任助教。
[企画・朗読・トーク]
赤尾 光春(あかお みつはる)
国立民族学博物館特任助教。専門はユダヤ文化研究、ウクライナ・ロシア地域研究。共編著:『ユダヤ人と自治』(岩波書店)、『シオニズムの解剖』(人文書院)、『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)、『ディアスポラの力を結集する』(松籟社)。共訳書:ボヤーリン兄弟『ディアスポラの力』、S・アン=スキ/V・ゴンブローヴィチ『ディブック/イヴォナ』(未知谷)、ワシーリー・グロスマン『トレブリンカの地獄』(みすず書房)。大阪外国語大学時代に劇団「檜舞台」で活動した後、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』、ハロルド・ピンター『おとなしい給仕』(The Dumb Waiter)、S・アン=スキ『ディブック』等の上演を企画・出演。
[朗読]
江本 真里子(えもと まりこ)
俳優。フリー。5 月 4 日生まれ。 神奈川県出身にもかかわらず、関西小劇場を中心に活動中。 中性的な容姿とハスキーボイスを武器に青年役から等身大の女性役まで演じ分ける。 ビールとチーズが好き。
宮本 荊(みやもと けい)
東京都内で活動中の LifeR、主宰。作・演出・出演など。 共感できる喜びより知られない不幸を書き、痩身と薄幸な顔でそれを体現する。 自作に限らず客演時も大抵不幸な役を回される。第一回笹塚演劇王特別男優賞。 http://lifers.jp/
[トーク]
田中 壮泰(たなか もりやす)
1980年、大阪生まれ。立命館大学先端総合学術研究科修了(学術博士)。龍谷大学、東海大学非常勤講師。専門はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学。論文に「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学――ドヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」(「スラヴ学論集」25 号)、共訳にキャロル・ギリガン『抵抗への参加――フェミニストのケアの倫理』(晃洋書房)、ヤヌシュ・コルチャク『ゲットー日記』(みすず書房)など。
《オンガージュ・サロンへのアクセ》
大阪府大阪市天王寺区勝山 3-9-5 https://www.engage-salon.com/
【電車の場合】 JR 環状線「桃谷駅」より下車、環状線に沿って約 200m南下し「大阪電子専門学校」を右折。勝山通りに沿って交差点「勝山4」を対角線上に渡り、100mほど直進してエネオスの角を左折。つきあたりの会社「新大阪印刷」の脇の一方通行を入って、すぐを右折。2軒目が当サロン。徒歩7分。
【バスの場合】 大阪市バス 12 番もしくは 22 番に乗車。停留所「勝山4丁目」で下車。徒歩3分。