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『辺境のラッパーたち』は、吟遊詩人か+LIVE

2024.10.31

公開研究会+ミニライブ複合イベント

※参加には事前申し込みが必要です。

辺境ヒップホップ研究会最終回

『辺境のラッパーたち』は、吟遊詩人か+LIVE

(共催・特別展「吟遊詩人の世界」)


ライブ配信のURL

定刻になりましたらイベントの様子を下記URLで配信いたします。

第一部と第二部は別のURLとなります。

第一部(公開研究会):https://us02web.zoom.us/j/82269875614

第二部(LIVE):https://us02web.zoom.us/j/82919769309


【日時】2024年12月6日(金)14:00~16:30

【場所】国立民族学博物館 インテリジェントホール(講堂)および特別展「吟遊詩人の世界」会場

【イベント概要】

2年半に渡って国立民族学博物館(みんぱく)で開催してきた「辺境ヒップホップ研究会」も終わりの時を迎えることになりました。その成果として刊行した『辺境のラッパーたち――立ち上がる「声の民族誌」』(青土社)は、数多くの新聞や雑誌の書評で取り上げていただき、反響も少なくありませんでした。 私たちは、ヒップホップ研究の新たな扉を開いたと自負しています。

そこで、「辺境ヒップホップ研究会」では、その活動の最後の締めくくりとして、みんぱくの講堂(インテリジェンスホール)にて公開の研究会を開催いたします。

題して、「『辺境のラッパーたち』は、吟遊詩人か」。メンバーたちが2年半の活動を振り返り、自由に語ります。

メンバーの立役者でもあったラッパーのダースレイダーさんとHUNGERさんも参上! 

そして、現在開催中の特別展「吟遊詩人の世界」の実行委員長である川瀬慈も登壇!  

さらに、研究会に続いて、モンゴルから招聘したラッパーのクイザ(QUIZA)さん、ダースレイダーさん、HUNGERさんの三名によるラップの競演をお楽しみください(こちらの実演は、現在みんぱくで開催中の特別展「吟遊詩人の世界」が会場となります)。

特別展「吟遊詩人」と「辺境ヒップホップ研究会」の融合によって生み出されるものは何か?!

ぜひ奮ってご参加ください!

【プログラム】

14:00~15:30(本館講堂)

① 公開研究会「『辺境のラッパーたち』は、吟遊詩人か」

司会:島村一平

登壇者:ダースレイダー、HUNGER (GAGLE)、川瀬慈、『辺境のラッパーたち』執筆者一同(赤尾光春、安保寛尚、石原三静 a.k.a.ヌマバラ山ポール、軽刈田凡平、佐藤剛裕、櫻間瑞希、中野幸男、野口泰弥、平井ナタリア恵美、村本茜)

16:00~16:30(特別展会場) 

② LIVE

出演:クイザ(QUIZA)、ダースレイダー、HUNGER (GAGLE) 

司会:川瀬慈 

通訳:島村一平


【参加費】

無料 

※本研究会にご参加の方は万博記念公園各ゲート友人窓口で、みんぱくへ行くことをお申し出いただき、通行証をお受け取りください。

※万博記念公園をご利用になる場合は、同園入園料が必要です。

【参加形態】

対面およびオンライン ※参加希望者は事前申し込み不要です)

【オンライン参加の申し込み】

royterek@minpaku.ac.jp(赤尾)宛に下記の要領でお申込みください。

・件名に「『辺境のラッパーたち』は、吟遊詩人か」参加希望」と記載。

・メール本文に【①参加形態】「対面」または「オンライン」を選択、【②氏名】、【③所属先(任意)】を記載。

【プロフィール】

クイザ(QUIZA)


本名バボー・バットツェンゲル(Bavuu Battsengel)、1980年生まれ。チェコ・プラハ農業大卒。モンゴルの初期ヒップホップを代表するラッパー。モンゴルのヒップホップと馬頭琴やホーミーとの融合を最初に行うなど、伝統音楽に対する造詣も深いことで知られている。ウランバートル市文化局局長を務めた経験もある。 代表作「ヒーモリン・サン」は、モンゴルを代表する100の名曲に選ばれている(この曲の歌詞は、特別展「吟遊詩人の世界」において2階の「韻と抑揚、イメージの深淵」のコーナーにおいて、韻踏みの事例として展示されている)。2022年3月21日に開催したみんぱく映画会「ヒップホップから見た現代モンゴル社会―映画『モンゴリアン・ブリング』から考える」において上映された映画「モンゴリアン・ブリング(オーストラリア映画、ベンジ・ビンクス監督作品)の主人公の一人でもあり、国際的にも知られている。

ダースレイダー


1977年、フランス・パリ生まれ。ロンドン育ち、東京大学中退。ミュージシャン、ラッパー。吉田正樹事務所所属。2010年に脳梗塞で倒れ、合併症で左目を失明。以後は眼帯がトレードマークに。バンド、ベーソンズのボーカル。オリジナル眼帯ブランドO.G.Kを手がけ、自身のYouTubeチャンネルから宮台真司、神保哲生、プチ鹿島、町山智浩らを迎えたトーク番組を配信している。著書『武器としてのヒップホップ』(幻冬舎) 『MCバトル史から読み解く日本語ラップ入門』(KADOKAWA)など。2023年、映画「劇場版センキョナンデス」「シン・ちむどんどん」(プチ鹿島と共同監督)公開。https://www.youtube.com/user/akashaachee

HUNGER (GAGLE)


ヒップホップユニット”GAGLE”のMC。生粋の雪国育ち。代表曲に「雪ノ革命」「屍を越えて」「うぶこえ」がある。ラジオMC、審査員、コメンテーターなど幅広い活動でヒップホップカルチャーの普及に貢献。地元仙台出身アーティストの発掘、音源制作や海外のアーティストとの連携プロジェクトとして「松竹梅レコーズ」を主宰。現在までに150作品以上リリース。旅とセッションをテーマにした「SUGOROKU」、和太鼓とラップををテーマにした「舌鼓」2枚のソロ作品をリリース。2023年「舌鼓X」収録曲「わ道 DJ Mitsu the Beats Remix」がキアヌリーブス主演のハリウッド映画「John Wick 4」劇中歌に採用された。

川瀬慈 


1977年生まれ。人類学者、詩人。国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授。人類学、シネマ、アート、文学、詩の交点から創造的な語りの地平を探求。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、鉄犬ヘテロトピア文学賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、2020年、サントリー学芸賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞)、『叡智の鳥』(Tombac/インスクリプト、2021年)、『見晴らしのよい時間』(赤々舎、2024年)、『エチオジャズへの蛇行』(音楽之友社、2024年)。近年は、国際ジャーナル TRAJECTORIAの編集、Anthro-film Laboratory の共同運営を行う。客員教授としてハンブルグ大学(2013年)、ブレーメン大学(2014年、2016年)、山東大学(2016年)、アジスアベバ大学(2018年)等で映像人類学の理論と実践について教鞭をとる。2022年より毎日放送番組審議会委員。https://www.itsushikawase.com/japanese/

島村一平


1969年愛媛県生まれ、兵庫県西宮市育ち。1993年早稲田大学法学部を卒業後、ドキュメンタリー番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅了され制作会社を退社、モンゴルへ留学する。1998年モンゴル国立大学大学院修士課程修了。モンゴルにはのべ6年以上滞在した。2003年総合研究大学院大学博士後期課程単位取得退学。国立民族学博物館講師(機関研究員)・滋賀県立大学人間文化学部准教授を経て現職。2011年ケンブリッジ大学社会人類学部客員研究員。とくにモンゴルのシャーマニズムをナショナリズムやエスニシティとの関連から研究してきた。その他の関心領域としては、モンゴル仏教のグローカルな実践、ポピュラー音楽、現代におけるチンギスハーンを巡る言説や表象など。2013年度日本学術振興会賞、地域研究コンソーシアム賞、2014年度大同生命地域研究奨励賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ヒップホップ・モンゴリア――韻がつむぐ人類学』(青土社、2021年)、『憑依と抵抗――現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム』(晶文社、2022年)、主な編著に『辺境のラッパーたち――立ち上がる「声の民族誌」』(青土社、2024年)がある。


【主催】

・NIHUグローバル地域研究事業東ユーラシア研究国立民族学博物館拠点(島村一平拠点長) ・国立民族学博物館共同研究会「非欧米圏ポピュラー音楽の実践に見る新たな文化動態」(櫻間瑞希代表)