島村一平 『憑依と抵抗――現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム』 晶文社(2022年3月)
「憤激の呪言(ライム)響く国 格差と抑圧に差し込む一筋の光とは 高級・高層ビルが乱立し、加速度的に情報化する都市を 「感染するシャーマン現象」が侵食しているのはなぜか 「人々の熱い息吹を伝える、現代モンゴルの素描たち。「排除/憑依/反抗」をキーワードに、いまだ知られざる現代モンゴルの深層を明らかにする。シャーマニズム、ヒップホップ、化身ラマ、民族衣装、そしてチンギス・ハーン。現代モンゴルを理解する上で欠かせない「貫く論理」をそれぞれの断片に見出す。グローバル化と呪術化の間で揺れ動くその姿とは。」