THE WORLD
HIP HOP
STUDIES

辺境ヒップホップ研究会 研究報告

NEWS

辺境ヒップホップ研究会(第七回)
日時:12月9日(土)、12月10日(日)

2024.01.25

場所:国立民族学博物館 第7セミナー室

①「ダースレイダーの極私的東京アンダーグラウンドヒップホップ史(続編)」

ダースレイダー(ラッパー)

マイカデリックとしてデビュー→メジャーデビュー→ダメレコ設立→脳梗塞で倒れる。2000年代初頭のメジャーとインディーズのヒップホップシーンを往来しながら体験した私的ヒップホップ史について話します。

②「ミクスチャー王国ブラジルのヒップホップ」

中原仁(放送・音楽プロデューサー)

南米の音楽大国ブラジルではヒップホップを "ヒッピホッピ" と発音する。80年代に大都会サンパウロのストリートで狼煙を上げ、リオなど各地の都市部に広がった。ヒップホップには、ブラジル北東部の伝統的なジャベクリ芸「エンボラーダ」との類似性があり、「パルチード・アルト」と呼ばれる掛け合いのサンバとの親近感もある。もともと大胆なミクスチャー文化がトレードマーク、海外の文化を自己流にアレンジすることにも長けているブラジルで、ヒップホップは独自の進化を遂げてきた。ヒップホップ×サンバの達人マルセロ・D2、現在のブラジル・ヒップホップのフロントランナーであるエミシーダといった音楽家に聞いた話も引用しながら、ブラジルのヒップホップ・シーンを展望する。